文字通りローマ時代が舞台で、カエサルの暗殺からはじまる陰謀をオクタヴィアヌス(後の初代皇帝アウグストゥス)とその友人アグリッパが解決していくというゲームです。
オープニングでローマ軍が弓を撃っていたり(私は共和制ローマの軍制が卒業論文だったのですが、共和政期のローマ軍に射撃科があったという事実を知りません。ローマ軍は重装歩兵の投擲を射撃に変えるといういびつな軍制を取っていました。投擲専門の散兵もいましたが、やはり投げるのは槍か石です)と思いっきり映画グラディエイターの影響を受けていたりしますが、この時代が大好きなので、ハァハァしながらオープニングを見ていました。
カエサルの暗殺後、その遺書を読み上げるキケロ(カエサルの政敵)が遺書を開いた時に一瞬固まり、その後カエサルの後継者はアントニウス(カエサルの腹心だが、元老院派。カエサルは元老院の弱体を計っていました)と宣言するシーンなどもうたまらないですね!
カエサルの遺書には、なんと若干18歳のオクタヴィアヌスを後継者に指名していたのですから。
キケロもびっくりです(笑
カエサルの怪物じみたところは、18歳の青年に統治の才能を見出し、後継者に指名していることです。
さらにオクタヴィアヌスに軍事的才能がないことを見抜き、軍事的才能を持ったアグリッパをオクタヴィアヌスの友人としてつけていたのです。
結果として、オクタヴィアヌスとアグリッパのコンビは、まずカエサルを暗殺した元老院派を撃破し、その後政敵となったアントニウスを撃破して200年にわたるパクス・ロマーナ(ローマによる平和)の礎を作りました。
しかし、ゲームにおいては先ほど書いたとおりアントニウスが後継者に指名されているので、オクタヴィアヌスもアグリッパもただの青年です。
事件はアグリッパの父親がカエサル暗殺に関与したという疑惑をかけられるところからはじまります。
このゲームは、オクタヴィアヌスモードとアグリッパモードにわかれ、オクタヴィアヌスパートでは変装したり、潜入しての情報収集が主になります。
オクタヴィアヌスは弱いので、もし見つかって攻撃されると一撃でゲームオーバーです。
逆にアグリッパモードは、戦闘パートなのでどんどん戦って敵を倒していけます。
アグリッパモードの特徴としては、武器が完全な消耗品で、敵を数人倒しただけで使い物にならなくなります。
そのかわり敵の武器を奪ったり、拾ったりできます。
また、武器の種類も豊富で、片手武器+盾や両手武器といった様々な武器があります。
片手剣と槍の使い方が違うように、武器によって戦い方が大きく変わります。
という事前情報をもって挑んだのですが、内容は思いっきり大味でした。
オクタヴィアヌスはすぐ死ぬし、アグリッパはまともに動きません。
しばらく続けては挫折→操作感を忘れる→またすぐに死んで挫折と悪循環をくりかえし、放棄するにいたりました。
雰囲気はいいんですけど、いかんとも操作が・・・
やはり洋物は癖が強いものが多いですね。
結局おもしろいかどうかは、最後までやっていないのでわかりません(笑
